大阪摂津市新在家にあるサッキーズ・コレクションズ大阪へ行ってきた。
(続き)
土日のみの営業。
自宅から2時間近く電車を乗り継がなければならないことや
そこに集うマニアの人たちへの気後れから
これまでは TL やブログの画像をただ眺めるばかりだった。
それをこうして実際に行ってみることになったのは
このブログの存在が大きい。
物は試しというきっかけになった。
それに、東遊園地の記事の中で、
父のことをあれこれ考えた所為もあるのだが。
上はスケーレックストリック (SCALEXTRIC) の Ford Taurus。
NASCARセットに入っていた2台の内の1つ。
購入したのは、もう20年近く前のことになるのか。
かつてストックカーと呼ばれていたものが
ナスカーという名称で括られているのをその時に初めて知った。
60年代のブームの終わり頃、休暇中の父がベニヤ板で
8の字型のサーキットコースを作ってくれた。
子供の玩具としては、レーシングカーのキットも
それを走らせるコースセットも高額に過ぎるという理由からだった。
Oゲージの鉄道模型用トランスに整流器を加えたものを作って
直流モーターを走らせる電源にしていたし、片づけるために
8の字のカーブの所と直線部分で分割できるようにもなっていた。
エンジニアの父にとっては簡単な工作だったのかもしれない。
しかし私が走らせていたのは、1/25 スケールのプリムス・フューリー。
ブーム最後になって表れたストックカーだった。
大きなアメリカ車をレースカーに改造したものだから
畳の上に置いた8の字コースでは面白みに欠けた。
少し探せば、近所にも、大きなコースを設置したレース場があったのだが、
行くことを厳しく禁じられていたし、あっという間にブームが去って、
外で走らせる機会はなくなった。
聞くところによれば、あまりにもマニアの世界になってしまって、
年少の新参者が気楽に楽しめるような雰囲気ではなかったようだ。
この日、私は30分のお試し走行をさせてもらった。
ただし、上の本格的なジオラマコースでではなく、距離の短いサブコース。
ジオラマコースはスロットの幅が狭く、そこを走らせるためには
ガイドの厚みを薄く削っておく必要があるとのこと。
またメーカーの車体下部にはマグネットが装着されていて、
ジオラマコースを走らせる車は皆、マグネットの代わりに
ウェイトを取り付けているとのこと。
その方が実車を走らせる感覚に近いらしい。
今でもやはりマニアの世界だった。
30分走らせただけだったが、何度もコースアウトして、
ひっくり返った車体を回収する際、
足元のコンクリートの床に、取り落としてしまった。
車体後部のエアロパーツには、ご覧のとおり、
ひび割れを拵えてしまった。
ここが、もっと近い場所であるなら、
何度か通って、マニアの仲間に入るのだろうか。
大阪モノレール南摂津駅のプラットホームで思いを巡らせていた。
駅前で、こんな懐かしい人の像を見つけた。
砂川捨丸顕彰碑像。
過ぎてしまった時間を意識せずにはいられない。