L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

Extra edition: books

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11月7日から始めた外出記録用のブログ。

今日の記事は、その特別編。

私の外歩きに、全く関係がない_とは言えない3冊について。

(続き)

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上は外歩き用のリュックに入れているペーパーバック。

初夏辺りぐらいからずっとこれ。

引籠りがちになっていたので、殆ど進んでいなかった。

しかし、面白くても、本を措きたくなるのは私の常なので、

この11月まで読んでいなくても、再開するのに然して困らない。

Orrec と Gry がぎこちなく会話する場面が心に残る。

二人が腹這いになっている岩の温かさが伝わってきた。

脈絡もなく「マイがいた夏」(マッツ・ヴォール)を思い出した。

スウェーデンゴットランド島を舞台にしたあの物語の、

一度きりしかない切なさが

 Le Guin のこの物語からも感じられる。

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上は、外出記録用のブログを書き始めて思い出した本。

職場の閲覧室にあったものを、昼食後の10分ぐらいの時間を利用して、

ぽつりぽつりと読んでいた。

見開きの左に、著者撮影の画像、右に文章という体裁。エピソードは40余り。

私は適当に開いて、1つか2つ読むという感じだった。

その頃、作者は既に亡くなっていた。

毀誉褒貶の激しい人だったことはある程度知っていた。

読み始めたのは「ミコノス島のペリカン」と題する文章から。

タコを肴に地酒ウゾーを飲んだ。

という件に目が留まったのかもしれない。

ペリカンは年をとっているのか、身体全体に張りはなく、羽も薄汚れていた。嫌われているような、愛されているような、どちらともいえないところがあった。ペリカンはたった一羽で、人間たちにまじって生きていた。

この結びの言葉を読み終わって、左のページのペリカンを見詰めた。

ペリカンにも、それにカメラを向けた立松和平にも

言いようのない感情(近しさなのか)を抱いた。

この新しいブログを始めてすぐに、この本を探して、

手に入れることを考えた。

ネットの古書で、価格は140円。

必要な送料の、半分にも満たなかった。

表紙を開いたところに手書きされた

著者の署名が哀しかった。

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最後に私の作ったフォトブック。

左がカバーと帯、右がその中身。

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文章がある場合は左に、画像は右に_という体裁だが、

見開きに画像一枚を配置したページもある。全86ページ。

このブログの「L'Étranger 異邦人」5回分を

ほぼそのままの形で載せている。

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モデルの み さん(@she_is_423)のファンの方なら

欲しいと思うかもしれない。

しかし製本原価を知っても、

その気持ちは揺らがないかな。

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一般購入可となるオンザマーケットに挙げれば

さらにロイヤリティや手数料も加算されてきて、

およそ現実的ではない売価となってしまう。

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今のところ、私だけの宝物だ。