11月7日から始めた外出記録用のブログ。
今日の記事は、その特別編。
私の外歩きに、全く関係がない_とは言えない3冊について。
(続き)
上は外歩き用のリュックに入れているペーパーバック。
初夏辺りぐらいからずっとこれ。
引籠りがちになっていたので、殆ど進んでいなかった。
しかし、面白くても、本を措きたくなるのは私の常なので、
この11月まで読んでいなくても、再開するのに然して困らない。
Orrec と Gry がぎこちなく会話する場面が心に残る。
二人が腹這いになっている岩の温かさが伝わってきた。
脈絡もなく「マイがいた夏」(マッツ・ヴォール)を思い出した。
一度きりしかない切なさが
Le Guin のこの物語からも感じられる。
上は、外出記録用のブログを書き始めて思い出した本。
職場の閲覧室にあったものを、昼食後の10分ぐらいの時間を利用して、
ぽつりぽつりと読んでいた。
見開きの左に、著者撮影の画像、右に文章という体裁。エピソードは40余り。
私は適当に開いて、1つか2つ読むという感じだった。
その頃、作者は既に亡くなっていた。
毀誉褒貶の激しい人だったことはある程度知っていた。
読み始めたのは「ミコノス島のペリカン」と題する文章から。
タコを肴に地酒ウゾーを飲んだ。
という件に目が留まったのかもしれない。
ペリカンは年をとっているのか、身体全体に張りはなく、羽も薄汚れていた。嫌われているような、愛されているような、どちらともいえないところがあった。ペリカンはたった一羽で、人間たちにまじって生きていた。
この結びの言葉を読み終わって、左のページのペリカンを見詰めた。
言いようのない感情(近しさなのか)を抱いた。
この新しいブログを始めてすぐに、この本を探して、
手に入れることを考えた。
ネットの古書で、価格は140円。
必要な送料の、半分にも満たなかった。
表紙を開いたところに手書きされた
著者の署名が哀しかった。
最後に私の作ったフォトブック。
左がカバーと帯、右がその中身。
文章がある場合は左に、画像は右に_という体裁だが、
見開きに画像一枚を配置したページもある。全86ページ。
このブログの「L'Étranger 異邦人」5回分を
ほぼそのままの形で載せている。
モデルの み さん(@she_is_423)のファンの方なら
欲しいと思うかもしれない。
しかし製本原価を知っても、
その気持ちは揺らがないかな。
一般購入可となるオンザマーケットに挙げれば
さらにロイヤリティや手数料も加算されてきて、
およそ現実的ではない売価となってしまう。
今のところ、私だけの宝物だ。