L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

Chasing the setting sun

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(続き)

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BBプラザ美術館へ「下村良之介 遊び礼讃」後期展示を見に行ってきた。
その後、元町か三宮へ出るつもりだったが、シマブンビルの東隣「敏馬(みぬめ)神社」境内で西日を見つめている内に、明石海峡大橋を見てみたくなった。
阪神岩屋駅でなく、JR 灘駅に向かったのは、単なる気紛れ。シマブンビルという名称から義父の思い出に繋がったこともある。生前、義父の話の中には、同じ鉄関係の会社として、シマブンという名前が何度か出てきた。大手鉄鋼会社に長年勤務し、退職間際に、或る関連企業へ出向を命ぜられるまで、乗降駅は灘駅だった。
私の記憶にある灘駅でなくなったのはいつからなのか。考えてみたら30年近く来たことがない。駅からさほど離れていない場所にある私立の女子中学・高校生がプラットホームに何人もいたが、三々五々集まっていても、学校名そのままに静かな佇まいを崩さなかった。
JRの車窓から兵庫、新長田の懐かしい風景を眺めていたら、何かを追いかけている気分になった。沈んでいく夕陽や西に向かうフェリーの船影から、そんな気分が生まれたのは分かっている。どこかでの車両事故により、快速や新快速よりも、明石・西明石には先着するという各駅停車の普通電車に乗っていたからだろうか。追いかけているものには到底追いつけない気分のまま、大きな橋を見上げていた。 

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おまけとして、下村良之介展関連の画像を。
上は今回購入したパフレット兼ポスター。 「月明を()く【那】」の美しさ。

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前期展の後、ネット古書店で購入した画集。梅原猛の序文の何か所かに、前の持ち主のものであろう傍線が残っていた。購入前の注意書きには記載されていなかったものだが気にはならない。薄っすら残された傍線を見ながら、どんな人だったのか思いを巡らせる時間は愉しかった。

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その魅力は実物を見るしかないのだが、展示会で作品の前に立っても、触れてみることは叶わない。紙粘土と和紙の表面だから凡その手触りは想像できる。しかし、頭の中では冷ややかなブロンズと堆積岩のざらついた断面を想い描いていた。
直線や渦の連なりの美しさ。言葉を失って目を瞠るしかない。