L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

A goddess on the street corner

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(続き)

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この日二つ目のシリーズ。長居スタジアムの外周を歩き始めている。
撮影した画像を確認してもらいながら伝えたこと。 

 家で人形を撮っている時はポートレートなのだけれど、みさんを撮っている時はポートレートという感じではない。
 では、どんなつもりで撮っているのですか。
 須磨の海岸へ行って、向こうに見える海釣り公園を撮っているような…
 出かけた先に、みがいたので撮っている?

そんな僥倖はありえないのだが、そこからの応えに窮してしまった。
人形を撮り始めた頃は、殆ど縦画像だった。横にすることは有り得なかった。それが途中から横画像が主になり、今でもそうだが、人形を画面の片側に寄せて撮ることも多くなった。人形が存在している空間を一緒に残しておきたくなったからだ。
広々とした空間を目指すこの外出記録では、一個の風景を成立させている構成要素として みさんを捉えたいのかもしれない。
そんなことを考えていて思い出した風景がある。
20年ほど前、職場近くの煙草屋に、美しい女性のパネルが立てかけられていた。非喫煙者なので不確かなのだが Salem という銘柄だったはずだ。今検索しても、その時の画像を見つけられないのだけれど…。当時は、TV で煙草のCM がじゃんじゃん流れていたし、だからどうなのだとも言われなかった。朝、6時前に、職場に向かう道筋で目にする広告パネルの女性は、ただただ美しかった。当時流行っていた「地上の星」の歌詞と一緒くたになって私の記憶に中にある。
今は、その煙草屋は無くなり、自動販売機も無い。パネルが立てかけられていた場所のすぐ近くにあった緑の公衆電話も撤去されている。カメラを持ち歩く趣味が、その頃にあれば、きっと写していた風景だったに違いない。
街角のビーナス。いずれ消えていく風景の一つであったとしても、これまで当たり前のこととして見過ごしていたものや何でもないものにも目が向くようになった。
黄色のフェンスの前で、そんなことは伝えたつもりだ。
 嬉しいですね。私が、新しい見方を提供するきっかけになったのなら。
みさんの応えが心に残っている。