この日、二つ目の博物館。
特別展「驚異と怪異」を見ておきたくなって、国立民族学博物館へ。
(続き)
特別展示館での撮影は2か所限定。
撮影は行ったものの、
SNS用に設えた舞台背景のようにも見えて、民博らしくない。
従って、ここでは割愛する。
見ていて心に残ったのは人魚や河童、烏天狗等の怪しげなミイラ。
それを作り物と承知しながら
江戸時代、オランダ人が大量に買い付けて、
ヨーロッパに送っていたという事実。
その上で、江本創氏の幻物標本作品が展示されているのだから、
心憎いような見せ方に心が騒いだ。
以下は本館の地域展示と通文化展示。
大きな施設ならではの展示物に心惹かれるのは
いつもどおりだが、今回は次のような展示物に目が止まった。
それぞれの民族の日常の品が、それぞれに美しく、
同列に並べられている素晴らしさ。
知性に裏打ちされた包容力と
そこから広がっていく安心感。
「多みんぞくニホン」というコーナーが設けられていたのも
心に残った。
ここへ来るたびに、次は一日、館内で過ごそうと思うのに、
何年かすると、それを忘れてしまっている。
今回は架空のポートレート撮影という
手前勝手な動機も絡んでいた。