会期最終日に見てきた。
今日の目的は博物館へ行くこと。
(続き)
関西大学博物館ホームページより (http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/sys_img/news_1_334.jpg)
写真撮影の許可を得たが、SNSへ上げるのはご遠慮くださいと
博物館学実習中の学生さんに釘をさされた。
行ってみて初めて気づいたのだが、三つの実習展示が同時開催されていた。
お目当ての稲垣足穂はもちろんだが、吹田くわいも竹工芸も
実物を前にして説明される実習生の説明が、丁寧で面白かった。
伝統的な文学部という呼称は残っているものの、
総合人文学科の名のもとに、様々な専修領域に分かれるのだそうだ。
今回の展示も、言語だけではなく芸術や史学の領域を学びながら
地域の活動にも参加し、いずれは学芸員となるためのもの。
企業活動にすぐに役立つことばかりを望むような風潮の中で
学生らしい目の輝きが好ましく思えた。
かつての大学図書館だった建物を博物館にしているので、
内部には何とも言えない趣が残っている。
そして、建物の傍らには高松塚古墳壁画再現展示室。
よく読んでみると、「多くの市民のご鑑賞に供したい」との言葉が…。
この大学の傍に住んでみたいと心から思った。
撮影時刻は12時前ぐらい。
駅から大学まで、あれだけ目にした学生の姿が、どこにもない。
皆、講義に出ているのだろうか。
関大前駅から大学まで、私の記憶にあった街並みとは全く違っていて、
建物も見覚えのないものばかり。
入学試験を受けたし、学生時代、何回か遊びにも来てはいるが
45年以上も前のことなのだから、変わっていて当然だろう。
学生生活も私が思っているような呑気なものではないのかもしれない。
光と影が美しい学内を見ながら
ポートレート撮影の幻を思い描いていたのは言うまでもない。
この一駅東が、次の目的地、万博記念公園駅になる。
それについては次回へ廻すことにする。