L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

Transients

吉本直子展「祈り」

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頂いたDMを持って姫路 Land's End へ行った。
三浦悦子展以来、2年ぶりということになる。

(続き)

Naoya Sakamata
Atmosphere Op.3 - Sad Piano Music / Naoya Sakamata
https://soundcloud.com/naoya-sakamata/atmosphere-op3-sad-piano-music-naoya-sakamata

DMの画像を初めて見た時、発泡スチロールのオブジェだと思った。ラッカーシンナーを垂らせば、こんな痕が出来る。それを指で穿れば…。そんなことを考える内に、釦の写っている画像があるのに気付く。説明の小さな文字_人を包んでいた衣服_にも目が留まった。
時と経験 命が滲み出た布から成るもの
Land's End へ行かなければ、もう二度と目にすることのできないものだと知った。

 

ギャラリー・オーナーに案内されて地下展示室へ。
実物を前にしたら、暫く言葉が出なかった。
その大きさと白い形。光と翳。複雑な細部に目が吸い寄せられる。全体を眺め渡し、オーナーの言葉が意味あるものとして聞けるまで、少しばかり時間が必要だった。
お聞きした説明の中で、戦後暫くして始まった「具体美術協会」のこと、何を美として捉えるかということや、作者の死後も残る美術作品は稀有であることなどが心に残った。
酸に浸食された異星の大地。大きな力で引き剝がされていく漆黒の宇宙に浮かぶもの。そんなふうに眺めていたものには「白の棺」という作品名があった。

 

インスタレーションは、会期が終われば撤去される。野外展示されているブロンズ彫刻なら、いつでもその風景の中に在るのだが…。そこから私の頭の中には、「一過性」という言葉が響き始める。目の前の作品のみならず、私もまたインスタレーションのように、僅かな時間の中にだけ存在しているのだと気づいた。

 

オーナーに促されて中を覗いた四角いオブジェには hope の文字が。
パンドラですか?
お分かりですね。飛び出していった何もかもの最後には、希望が残っていたのです。
希望は数多の災厄の後でこそ見つかるものなのか…

 

この展示会の名前が「祈り」であったことを、帰る頃になって思い出していた。

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