
有観客で開催されることになった関西学生リーグの決勝。
ヤンマースタジアム長居へ行った。
(続き)
chairhouse
Near Science But Are Further From Humanity - #2852 By Chair House 10052021
https://soundcloud.com/chairhouse/near-science-but-are-further-from-humanity-2852-by-chair-house-10052021
今年、全てのスポーツ中継を見なくなった。
スポーツの力、音楽の力等の言葉にウンザリしてしまった。スポーツを取り巻く様々な醜さにも。
学生時代の友人のことから、映画マラソンマンのことを想った。
一緒に観た三番館は塚口だったか、今津だったか……。見終わって近くの居酒屋へ入っている。映画のあれこれを話した興奮は覚えていても、具体的なことは何一つ思い出せない。
市川崑の記録映画「東京オリンピック」から、アベベ・ビキラ選手の映像が使用されていたことも、すっかり忘れていた。スポーツに特段の関心がなかったという市川監督や、映画に携わった谷川俊太郎の目に映るオリンピックを想った。
スポーツなんか、気になるものは結果だけ調べることにしよう。
今でもその決心は変わらない。それでも、頭に浮かんだことを繋ぎ合わせていく内に、広いフィールドを遠くから眺めてみたくなった。
エンドラインよりも少し後ろ。雨が降ってきても濡れないし、風による吹き込みもない位置まで、スタンドを上った。フィールドに立つ誰の顔も分からないし、試合が始まっても、応援の同調圧力を感じないで済むような、外れた場所へ座った。
1つ目のカード、京都大学と桃山学院大学の前半が終わったぐらいに到着したから、バックスタンドは京都大学側。昔、このスタンドで京都大学との試合を見たときには一杯の人がいたのに。
たった5人のチアリーディングが健気に見えた。
関西学院と立命館の試合が近づくころには観客が増えてきた。それでも、当日券で間に合うくらいの人出でしかなかった。
久しぶりの応援歌を耳にしたら、一気に涙ぐみそうになった。
老いた証拠だ。
愛校心や郷土愛など、簡単に煽られて燃え盛る一種の劣情に過ぎない。
しかし、遥か遠くの青い燐寸棒の背中を見ていたら、泣けてきて仕方がなかった。
青い燐寸棒も臙脂の燐寸棒も、ただ美しかった。
黒服の応援団、吹奏楽部員。選手同様に誰が誰なのか、知りもしないし知りたくもないが、そこにいるだけで美しく、目を奪われる。
試合が終わって見上げた夜空にも見惚れるしかなかった。










