先日まで5回連載した"L'Étranger 異邦人" の番外編。
み (@she_is_423 )さんとの約束の時間前2時間の記録。
(ますます何の意味も無い「断片的人生の記録」ではある。)
(続き)
阪神魚崎駅から六甲ライナー南魚崎駅まで歩いていて、見つけた。
魚を狙っていたのだろうか。
私がカメラを出しても、そして歩き始めて振り返っても、
じっとしていて、その場を動かなかった。
六甲大橋を歩いて、人工島へ渡った。
その間、歩行者は私だけだったが、
私の前に、少し速い目のジョギングランナーがいたかもしれない。
島へ向かう車輌の排気ガスが気にならなければ、
見晴らしの良い遊歩道だと思う。
岸壁を離れる船を眺めていた。
この人工島の分譲が始まったとき、申し込みに2度ばかり応募している。
抽選に外れた後も、暫くの間、RIC友の会会員(?)として、
分譲案内が届いていた。
もう30年以上も前のことになる。
その後、いろんなことがあって、この島へ住むことにはならなかったし、
小磯良平記念美術館を覗いてみるまでは
足が向くこともなかった。
島の方でも、時間の移り変わりは厳しかったのかもしれない。
映画館やスーパーマーケットが次々に撤退していった。
この風景をいつまで目にすることができるのか
そう思わずにはいられない。
昼食には、ご飯の量を少なくしてもらって、
アジフライ定食をいただいた。
店は、ロケハンがてらに来たときに見つけた居酒屋。
少し場違いな雰囲気_と書けば失礼なのだが、
近所のお勤めの人たちで賑わっていたし、その勤め人の中には何人か
長身の foreigner の姿も。
マスク掛けの大将が、英語でやり取りしているのを見ていたら、
やはり、この人工島に相応しい店のようにも思えてきた。
ゆっくり時間をかけて食べ終わり、店を出た。
それでも約束の時間まで3、40分。
あれこれ、ぼんやり見回して、時間を潰した。
目の前を、私と同じような年恰好の夫婦が通り過ぎていく。
この島に住んでいたら、あんなふうになれたのかな_と考えたが、
空疎な幻としても成立させることは難しい。
最後に、
み さんが撮影していたさくらねこ。
私がロケハンした時の画像だが、
みさんが撮影した時には、
一段高くなった左のところで昼寝をしていた。