大丸山公園からの海
(続き)
半年に一度の歯科検診。
普段なら帰りがけにコップ一杯の寄道をするのだが。
店は皆、閉まっているし、私の体調も良いとは言えない。めっきりアルコールに弱くなった。
それでも折角の外出の機会だからカメラを持って出ている。このところの流れで、海を見たくなった。
場所は神戸電鉄長田駅近くの大丸山公園。海抜66mであることをマピオンの地図で知った。
映画のロケ地にもなり、洒落た公園になっているのかと思ったのだが、こんなものかなという感じだった。
私が高校生の頃はトタン板に囲まれた集落があった。上り坂の途中で振り返って見た海の近さに驚いたものだ。しかし、当然ながら何もかも変わっていて、眼下に見える高校の校舎は震災前に建て替わっている。
美しい人の家も、今はない。
ぶらぶら駅まで戻る。電車を一本やり過ごしてしまったので次は15分後。滅多に行くことがない駅の東側へも回ってみた。
山の中腹に犇めく白い集合住宅と中華義荘を見詰めながら。
青い空に赤錆びたトタン板。こちらの方が記憶の中の風景に近かった。
繰り返し聴いていた五輪真弓の「雨」の歌詞。切れ切れになって甦る。
FHgitarre-classicalGUITAR
Pavana by Diego Pisador (16th century)
In playlist: The 16th century on plucked strings
https://soundcloud.com/fhgitarre/pavana-pisador?in=fhgitarre/sets/the-16th-century-on-plucked-strings