(続き)
この日の主目的だったクジラの骨格標本下での撮影シリーズ。
この場所での撮影のために黄色のものを幾つか揃えてもらった。全て下見として訪れた11月末の印象を基にしている。
頭の中には或るイメージが出来ていたのだが、映像に携わる人なら絵コンテを描いて他者に伝えるところだろう。当然ながら私にはそんな技術も能力もない。頭に浮かんでいたはずの映像も、断片的で脆弱な思いに過ぎなかった。
十分な説明が自分でも出来ないのに、それを理解してもらうことは無理な話。撮影はすぐに行き詰ってしまった。一番最初に挙げた画像には、disillusion とでもタイトルを付したい雰囲気が溢れている。多分、この時の気分が、陽が傾くにつれて無視できないものになり、住吉大社まで一人で行ってみることに繋がったのだろう。
最後の傘を畳んでいるオフショット気味の画像。どんな画像だったか、小さな液晶パネルからでは私には判断がつきかねたのだが、一枚 NG となったものがある。その場で直ちに消去したことを思い出した。