(続き)
撮影時間中の小休止。
西日に輝く赤い傘のシリーズが私には予想外の衝撃だった。気分を変えずに撮影を続けても、同じようなものを増やしただけになったことだろう。
休憩時間に「L'Étranger 異邦人」の試作品を進呈する。この画像がお気に入りです_と言った画像はどれだったか。表紙でもないし、開いたページでもなかったはずだ。暫く彼女の様子を眺め、カメラを向けてオフショット気味のものを撮ってみたり…。相変わらず、こちらを向かれると、あたふたしてしまうのだが、それはもう如何ともし難い。
ただ、そんなぎこちない休憩時間のお蔭で、残りの時間、やってみたい設定が頭に浮かんだ。今日のこのシリーズは時間的な流れからすれば逆順になっている。それもまた、この休憩時の思いつきへ繋がっていく。