L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

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(続き)

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園内を一周して、もうすぐ出口。最初に見上げたクジラの骨格標本が遠目に見えている。
振り出しに戻るという言葉に心が騒ぐ。双六ならドボンなのだが、残り時間が見えてくるような歳になると、別の考えも生まれてくる。行ってみたいのは60年代の終わり頃。或いは自分の生まれる前でも構わない。別の未来に繋がる岐路が何処かにあったのではないか。そんな妄想を辿っている。
このシリーズ、印象に残る横顔が幾つかあるのだが、植物園内のどこかで告げられた、彼女の苦手な向きのことを一緒に思い出す。人間の顔はシンメトリーではなく、みさんの場合は少しだけ目の高さが左右で異なるらしい(私には分からないのだが…)。そのため、直線的で固く見える時と柔らかくて幼い表情に見える場合があるようだ。被写体になって最初の頃は自分がこんな顔をしているのかと思ったらしい。私が魅力的に思っていたのは彼女が苦手な向きの方だった。これには少なからず驚いた。以来、横顔を撮る度に、今のは苦手な向きだったかなと思い返している。
高校の3年間、私の心の真ん中にいた美しい人も、友人の言では、古典的ではないアシンメトリーな顔立ちだった。今、周り廻って、振り出しに戻ってきたような不思議な感覚が付き纏う。感じ方や想いは変わらないのに、こんなに歳をとってしまったのが何とも受け入れ難い。