L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

近くて遠い海

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L'Étranger 異邦人 の2回目。

人工島の中を少しだけ北へ移動している。

西に傾き始めた木漏れ日の緑が鮮やかで、

近くに海があるようには思えない。

(続き)

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ヘッドホンを片耳に当てて、遠い目をしてくれた。

私は、その様子を見ながら

貝殻を耳に当てると、波の音がする_と教えられた子供の頃を思い出した。

私には波の音とは思えず、

ただゴーという風の音が聞こえただけだったが。

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普段の私が撮影している画像を事前に見てきたので、

今日は人形になりきります_と言ってくれた。

しかし、人形は決して無表情ではない。

光の当たり方や撮影者の気分によって

いろんな表情になることを話すと、

彼女に似ている人形があるとのこと。

びっくりして、その画像を見せていただいた。

似ているのかどうか分からない。

が、眼差しに特徴のある人形だった。

実は、私が持っている人形の中にも彼女に似ているものがある。

その場で、画像を探し、確認してもらうことに。

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何かに似ている、似ていないは主観的なものだから、

彼女が本当のところどんな気持ちがしたのか分からない。

確かに!と言って、画像を何枚もスクロールして見詰めてはいたけれど。

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そんな話をしながら

カメラを覗き込んで、

撮り終えた画像をチェックしてもらうのが

だんだんと楽しくなっていた。