寒々とした曇天の一日。
40何年かぶりで行ってみた天王寺駅。
新しいものにはやはり馴染めなくて、大阪市立美術館から通天閣を目にして初めて
漸く人心地ついたような気分になった。
(続き)
やってきた目的は、いつもどおり。妄想のロケーションハンティング。
美しい人がそこにいれば、絵になると思える場所も幾つか。
私の重苦しい気分が邪魔しなければ、
もっと愉しい風景だったのかもしれない。
新旧のランドマーク。
どちらも登ってみようとは思わないけれど、
遠くから眺めれば、どちらにもそれなりの魅力はあるようだ。
今ではすっかり観光地化したように見える新世界の街並み。
しかし、ミナミと同じような雰囲気でないことは誰にでも分かる。
その上、スマホ片手の観光客に混じって、昼間から独りで酒を飲むのも
私にはムツカシイ気がした。
通天閣の真下、
わくわくランドの文字ともに目に飛び込んできた美しい人の笑顔。
差し出されるグリコジャイアントコーン。
スバラシイなぁ_と呟くしかなかった。
行き先表示のあびこ道の黄色も美しい。
温かいものを食べに難波へ向かう元気が出た。
曇天の日には赤が正義。とかなんとか言いながら。