L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

I miss people. One

miscellaneous_02

(続き)

bgmusiclab
Timelapse Background Music No Copyright | Piano Royalty Free Music (FREE DOWNLOAD)
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駅近くの駐輪場。
かつてのガードレール支柱跡、そこに緑があるのに気付いた。
早朝のジョギング時。
丸い緑が小さな島に思えてくる。周りはコンクリートアスファルトの海。
私は、その絶海の島に住んでいる。
そう考え始めると、画像を残しておきたくなった。
夕方、散歩カメラを持って駐輪場へ。
自転車がずらりと並ぶさまに違和感を覚えるが、何か所か、移動しながらカメラに収める。
何をされていますか?
私よりも遥かに年配の管理員が訊ねてきた。
丸い緑が…
島のように見えたとは言えないので、面白いと思った_と口籠る。
不審そうな表情が消えなかったので、写した画像を見せる。それでも、不審そうな表情は残った。
逃げるようにして駅の西側へ移動する。
対面の木々が西日に照らされて明るいが、その下の影は、谷底の街を想起させた。
人のいない道を辿り、石垣の隙間やアスファルトの裂け目の緑を見て回った。

スライドの残りは、別の日。
案内を頂いていた KOBE ART MARCHÉ へ出かけたときのもの。
せっかくのメリケンパークオリエンタルホテルだったが、あいにくの雨。
停泊中の日本丸もルミナス神戸2も、雨のかからない所からの撮影に止めた。
雨の中を走っていく人、一羽の雀、顔のない DANPEN 作品。そのどれもが私のように思えた。
青い体の、顔なしの頭部、銀色の球体部分に、カメラを構えた私が映っていた。