L'Étranger 1911120

たまさかの外出記録として

A Future Day with Sonicon Rocket

家を出る直前まで、新長田へ出て焼肉を食べるつもりだった。
天候は曇り。
九州南部の大雨の画像は見ていたのだが。

(続き)

Reflections Of The Heart - Melodrama | Sad Emotional Piano Music (Free Download)
Sergey Yenanov
https://soundcloud.com/melodrama-studio/reflections-of-the-heart-melodrama-sad-emotional-piano-music-free-download

ミュージアムグッズは MINI SONICON ROCKET ㈱増田屋コーポレーション 

山下清A4ポスター:長岡の花火・パリのエッフェル塔・ぼけ 

ロース一皿、昼間から食べたら気持ちが変わるのではないか_そんな考えだった。
しかし、今もし死んだら、憤死と思われる。それなら、何か美しいものを見ておきたくなった。
新開地駅で西へ向かわずに、東へ。
阪神魚崎駅で下車。六甲ライナーに乗り換えて、神戸ファッション美術館へ向かった。
「生誕100年 山下清展 ー 百年目の大回想」
神戸市内在住の老人である私は、無料だった。

よく見知った作品でも実物を見るのは違う。
小さな丸い紙片の上には、更に小さな丸い紙片が重ねられていた。生きているような色彩の揺らめきがあった。
しかし千切り絵は色褪せて行く。
晩年の絵付け皿等は、褪せて行かない鮮やかな色への拘りからか。
プリミティブな作品を想像しがちだが、軽やかで洒落たものも多かった。
手書き文字の幾つかが心に残った。
スケッチブックさえ持たずにぶらぶらしていても、正体が判ると、絵を描きなさいと命ずる人たちがいたようだ。
美しいものを好きだと考えるよりも先に、それが幾らになるか計算をする人の方が多いのが分かる。

遅い昼食を人工島内で済ませた後、六甲ライナーを南魚崎で下車し、住吉川縁を遡った。
倚松庵門前の碑で目にした字句_天界の恋とは何なのか。そんなことを考えながら、JR住吉駅へ着くころには、海辺に立ちつくす白い灯台の姿を想い描いていた。